―ロンドンでの失敗小話―

2017年12月吉日

始めて海外に赴任する場合は、何方も思わぬ失敗をしながら、多くを学び一人前に成長して行く訳ですが、小生の場合は、現地の人がQueen’s Englishを操るイギリスに50年ほど前の26歳の時に赴任しました。赴任早々から、自分でも驚くほどの失敗を重ねましたが、本日は、肝心の言葉(英語)に関する失敗談の中で厳選して(笑)二つほどお話したいと思います。

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毎日喋って居ると、三か月もすると、どうやら現地の方々と話が通じるようになります!

こんな私でも、毎日喋って居ると、三か月もすると、どうやら現地の方々と話が通じるようになりますから、これから海外に赴任される方で、英語に限らず、現地の言葉での会話を既に少しでも勉強されておられる方は、自信を持って赴任してください。 勉強されておられぬ方は、念の為、赴任前に多少は勉強された方が良いかもしれませんね。

1)「満員だぞー」

着任直後の或る日、ロンドン名物の地下鉄に、朝の混雑した通勤時に急いで乗り込もうとした際、車掌が{満員だぞー}と教えてくれました(私にはその様に聞こえました。)

事務所に着いて、上司に「ロンドンの地下鉄の車掌は親切ですね。私が乗り込もうとしたら、{満員だぞー}と教えてくれました」と言うと、上司から「馬鹿野郎! どうしてロンドンの車掌が日本語を話せるんだ。 それは{Mind the door→乗車の際ドアーに気をつけて}と叫んでいるのだ。」と叱られた次第です。

2)「ホテル・ロンドナー」

これも、着任早々に日本からの取引先の方を飛行場に出迎え、彼が泊まるホテルまでタクシーでお連れする事となりました。 彼の泊まる其れなりに名の知れたホテルの名前が「Hotel Londoner→江戸っ子ならぬロンドン子の意味」ですので、運転手に小生から「ホテル・ロンドナー」に行ってくれと、何度か頼むのですが、通じません。 

見かねた取引先の方が「世良さん、ホテルの名前を書いて渡した方が良いのでは」と云ってくれましたので、運転手にメモを渡しますと、「なんだ、Hotel Londonerの事か」と言われてしまい直ぐに恥ずかしながら一件落着致しました。 お解りの様に、私の「L」の発音が悪く、運転手には「R」としか聞こず、どうしても通じなかったのです。

他にもっと面白い話が沢山有りますが、今回はこの辺で失礼致します。

執筆者: 海外支援G 世良 正

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